8年目血管外科医の日常

血管外科医の日常について書いています

普段の仕事について

さて、まず初めての記事は普段の仕事について書いてみます

基本的には地方国立大付属病院での1日です

 

普段の仕事としては

 これらがメインです

 

①手術について

病院の決まりで定期手術枠が週3日あります

そのうち、全身麻酔の手術が週1-2件程度、局所麻酔の手術が週2-3件程度といったところです

8年目ともなると、全身麻酔の手術も含め執刀の機会が出てきます

術前の準備や術後の管理など、手術以外での仕事も増えてくる時期ですが、内容としては面白いものが多いです

 

②病棟管理

これは入院患者さんに関しての一般業務です

術前、術後がメインかと思われがちですが、血管外科の場合は末梢動脈病変の足壊疽患者さんなど、皮膚病変を主にしている患者さんのケアも含まれます

潰瘍部分の洗浄やデブリ、創部処置など、心臓外科とは違った分野の知識も必要になってきます

基本的には朝の7時ころに病棟に出ていって、夕方は手術日でなければ6時過ぎまで、手術日は術後患者さんの管理があるので夜遅くまでかかることが多いです

 

③外来

外科医にとって実はかなり苦痛な時間です

若いうちは外来を持つ必要もなく気楽に過ごせるのですが、徐々に外来が割り当てられるようになってきます

術後の外来followや新患の検査、方針決定など多岐にわたります

また、局所麻酔での手術患者に対しての術前ICなども外来で行うことが多いので、外来日はどうしても一日仕事になってしまいます

6時間かかる手術の後よりもぐったり疲れるので、やはり自分は内科には向いていないんだと痛感する瞬間です

自分は週1枠の外来を持っています

 

④急患対応

血管外科では最も重要となってくる部分です

急患がそのまま緊急手術になることが多い診療科であり、少しの判断ミスや判断の遅れが命に関わってくるので、急患対応の時はいつも緊張します

各部署や他科の先生とも連携し、素早く的確な診断、治療が行えるよう、日ごろからいろいろな科の先生たちとコミュニケーションを取っておくことも重要です

血管外科で主に扱う緊急疾患としては、大動脈解離、動脈瘤破裂、急性動脈閉塞といった一刻を争う疾患の他、シャント関連のトラブルやカテーテル穿刺部の仮性瘤などの末梢血管疾患もあります

 

⑤当直

最近は全科当直(院内の全診療科がそれぞれに当直医を置いている体制)から、救急科が当直をこなし、各科はon call(呼び出しはあるが家には帰れる)体制に移行している病院が多くなっています

当院もそうなっていますが、ユニット系は未だに当直制度があります

心臓血管外科では集中治療室の当直をになっているので、月に3-4回の平日当直と1-2回の休日日直or当直が当たります

普段から集中治療室を使っているので当番が当たるのは仕方のないことですし、やはりユニット系の当直は勉強になります

 

⑥外勤

いわゆるバイトのことです

大学病院の給与だけでは到底生活を維持できません

そこでバイトに行くことになります

基本的には医局から振り分けられ、1年を通して通うことになります

自分の場合は平日週1回の当直バイト、2週に1回の外来バイトに加え、月1回の週末バイト(24時間拘束)があります

集中治療室の当直と合わせると、月の1/3は病院に泊まっていることになります

 

⑦カンファレンス等

内科ほどではありませんが、外科にもカンファレンスがあります

基本的には術前カンファレンス、術後カンファレンスが毎週あり、適宜死亡症例カンファレンスがある形です

カンファレンス前の準備は、若いうちは大変ですが自分で執刀するようになると発表する内容や質問の内容が見えてくるようになるので早くなっていきます

それ以外には学会の準備や医局の抄読会などがあります

これらも準備に時間がかかりますが、ちゃんとやれば勉強になるので頑張っています

いずれにしろ、3年目から5年目までの後期研修医のころは苦痛でしかなかったのですが、いつからか楽しくなってきている自分がいます

慣れや経験が重要な部分なのだと思いますので、若い先生方はちょっと踏ん張ってみてください